はじめに
みわさんが前にブログにしていた財務情報処理という授業を私も履修しているのですが、その授業で2社の株価データを集める宿題がありました。
僕は「日立製作所」と「システムリサーチ」という企業の株価データを集めたのですが、ただ集めるだけではもったいないので、機会曲線を作ります。この授業でも以前に、別のデータを使って機会曲線を作ったので、そのノウハウを思い出しながら作ります。
機会曲線とは
そもそも、機会曲線とはポートフォリオを組む際の比率を変えた際に見られる曲線のことです。
ポートフォリオとは、資産を複数持つことを指します。ファイナンスの理論から、一つの株を持つよりも、複数の株を持つことでリスクを軽減できることが知られています。投資の原則に、「分散・長期」と言われている理由はこのことだなと、いろんな授業を受けたことで理解しました。
機会曲線を見ることで、リスクとリターンの関係性を見ることができます。実際に散布図を用いて作ってみます。
作る
なかなかに複雑な式を用いてスプレッドシートでデータを加工します。
試しに、2社の株が完全に負の相関をしている様子を見てみます。
リスク0でリターンを得る点があると思います。この点での株の比率を採用することで理論的にはリスクなしで株による収益を得ることができます。ただし、わざと相関が-1になるように氷を作ったので、こうなることは稀だと思います。逆に完全に正の相関をしている様子を見てみます。
こう見ると、膨らみがないですね。リスクしかないといえます。
では実際の機会曲線を見てみましょう。2社の株の収益率の相関係数が0.2と若干正に相関しているので、なかなかリスクを打ち消せていない事がわかります。リターンを得るのにはリスクが結構ついてしまいます。
とりあえず、この2社(日立製作所とシステムリサーチ)はSIerの企業であるので、同じ産業です。なので、株価の変動に相関は多少あると考えられます。理論的には同じ産業の株を持つと、リスクの分散があまりうまくいかないと言われていることが、実際にグラフを見て分かるのではないでしょうか。理論が現実にも当てはまっている一例を見れた気がします。
おわり
久しぶりにデータジャーナルを作りました。wordpressでwpdataを使ったのも久しぶりだったので、楽しかったです(?)。
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