RAG

RAG (Retrieval-Augmented Generation) の仕組みをMermaid記法で記述し、さらにオンラインツールを使い図示してみました。Claude を使っています。

flowchart TB
    subgraph Knowledge["知識ベース"]
        DB[(文書DB)]
        VDB[(ベクトルDB)]
    end

    subgraph Processing["前処理"]
        D[文書]
        C[チャンク分割]
        E[埋め込みベクトル生成]
    end

    subgraph Retrieval["検索・生成プロセス"]
        Q[ユーザークエリ]
        S[セマンティック検索]
        P[プロンプト構築]
        L[LLM]
        A[回答生成]
    end

    D -->|分割| C
    C -->|変換| E
    E -->|保存| VDB
    D -->|保存| DB

    Q -->|ベクトル化| S
    S -->|類似度検索| VDB
    VDB -->|関連文書| P
    DB -->|原文参照| P
    P -->|コンテキスト付きプロンプト| L
    L --> A

    style Knowledge fill:#f0f7ff
    style Processing fill:#fff7f0
    style Retrieval fill:#f0fff7

RAG (Retrieval-Augmented Generation) の基本的な説明。

定義と目的

  • 既存の文書やデータを活用したAI回答生成の仕組み
  • LLMの知識を外部データベースで補完する手法
  • より正確で信頼性の高い回答を実現するための機能拡張

具体的な処理の流れ

  1. データの準備と保存
  • 文書の分割処理
  • ベクトルデータへの変換
  • データベースへの格納
  1. 質問への回答プロセス
  • ユーザーからの質問を受付
  • 類似文書のデータベース検索
  • 関連情報の抽出
  • LLMによる回答の生成

従来のLLMとの違い

  • 従来:事前学習済みの知識のみで回答
  • RAG:外部データベースも参照しながら回答

活用事例

  • 社内文書を活用したチャットボット
  • 製品マニュアルの問い合わせ対応
  • 最新情報を含むニュース解説
  • 専門分野における質問応答

主なメリット

  • 最新データを含めた回答が可能
  • 情報源の明確な提示
  • 特定分野における専門的な回答
  • 誤情報生成リスクの軽減
  • カスタマイズ可能な知識ベース

検討すべき課題

  • データベース構築のコスト
  • 検索精度の最適化
  • システム運用の負荷
  • データ更新の管理