Titans(タイタン)

グーグルの新技術「タイタン」はAIに人間並みの記憶を与える | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

トランスフォーマーアーキテクチャには長期記憶が存在しないため、人間の思考において本質的に重要な、長期間にわたって情報を保持し活用する能力が制限されている。一方、タイタンは短期記憶に加えてニューラル長期記憶と「驚き」に基づく学習システムを導入している。それらは、予想外または重要な出来事を記憶する上で、人間が使っている仕組みに近い。

「驚き」に基づく学習システムと聞いて、私はドーパミンを思い浮かべました。

ドーパミンが報酬系というのは有名な話ですが、その分泌量は「期待した結果」と「もたらされた結果」の差によって上下するという面白い事実があります。 期待通りの良い結果が得られたときよりも、思わぬ良い結果が得られたときの方が分泌量が多いのです。 論文があったのですがタイトルを忘れてしまいました。探せば似たようなものを見つけられると思います。
よりよい結果にありつくためには、状況やルールが変わった際に都度行動や戦略を調整すべきだから、分泌量にこのようなロジックでの強弱がある、と私は解釈しています。

そのうえで、アーキテクチャにこのシステムが導入され、一層ヒトに近づいたと感じました。

前々から形式知特化型の人間はAIに代替されやすいと言われてきましたが、物事の本質を捉え応用を利かすことまでもが時間の問題のように思えます。
DIfyで教授やみづこが作成したチャットボットのような、地域や現場、その人の経験固有のやわらかい情報を蓄積していった「個々の色」みたいなものが強い人は、シンギュラリティを迎えても安泰な気がしています。