誤差修正モデルを採用

以下の内容はGeminiにまとめてもらったものです。わかりにくい場所に「補足」を記載します。「補足」だけを読んでも概観が理解できるように頑張ります。

経済財政シミュレーションモデル開発:分析から実装まで

1. 分析の目的とアプローチ

  • 目的: 日本のマクロ経済データ(GDP, 消費, 投資, 税収, 金利)を用い、政策(財政出動、増減税、金利操作)が経済に与える影響を予測・体感できるシミュレーターを構築する。
  • 課題: マクロ経済変数は「非定常(トレンドを持つ)」であり、単純な回帰分析では「見せかけの回帰」が発生する。また、政策の効果には「時間差(ラグ)」が存在する。
  • 手法:エンゲル・グレンジャーの2段階法を用いた誤差修正モデル (ECM) を採用。
    • Step 1 (長期): 変数間の長期的な均衡関係(共和分)を推定。
    • Step 2 (短期): 長期均衡からの乖離(ECM項)と、変数の変化量(差分)を用いて、短期的な変動メカニズムをモデル化。
  • 推定する式
    • Y = C + I + C・・・マクロ恒等式
    • C = C(Y-T)・・・消費関数
    • I = I(r, Y)・・・投資関数

  • 補足:定常とは
    • 時系列データを分析するには「いい感じの条件」が必要です
    • それがあると「定常」
    • それがないと「非定常」といいます。
    • 定常とは、時系列データの平均・分散・自己共分散が一定です。噛み砕くと、どの時点でも同じ分布から抽出されるみたいなことです。
    • 経済データは時間が立つと平均が上昇するので、非定常です。簡単には分析できません。自己相関(一個前時点のデータと値がほぼ同じこと)が強いとも言えます。
  • 補足:誤差修正モデルとは
    • 端的にいうと、「非定常のデータ」を「定常のデータ」に変換することで、分析を可能にする技の一つです。
    • 特徴は長期のモデル(X)と短期のモデル(ΔX)の二種がでてきます。
    • 長期のモデルで出た一期前の誤差(実現値と理論値の差:Xt-1 – X*t-1)を短期のモデルで修正していくイメージ
    • ぶっちゃけ自分も詳しい仕組みを理解してはいないけど、今までの課題を解決してくれる(Geminiがおすすめしてくれた)
    • 例:Xt-1 – X*t-1が大事な項(ECM項)です。これでズレを修正するイメージ
    • X = a×A + b×B
    • ΔX = a×ΔA + b×ΔB + x×(Xt-1 – X*t-1)

補足:今までの課題について

  1. マクロ経済学での式(Y=C+I+G)を二段階最小二乗法でも係数が有意にならない(結果が使い物にならない)
  2. 自己相関が強いことに気づき、ラグ(一期前のデータ)を入れることで、係数が有意にする
  3. しかし、ラグ(一期前のデータ)が強すぎる(Ct = 0.99×Ct-1 + …という式になり、Ct = Ct-1みたいになる)
  4. 差分を取る(ΔC = Ct – Ct-1)ことで、ラグが強い問題を解決するが、差を推定することしかできず、未来の予測・シュミレーションができない。(差分を取るのは時系列分析では定石)
  5. そこで、Gemini先生に誤差修正モデルを提案される。


2. 消費関数の推定 (C)

消費は「可処分所得 (Y-T)」に強く依存すると仮定し、ECMにより推定を行いました。

分析プロセス

  1. データ: 実質GDP (Y)、実質税収 (T)、実質民間消費 (C)。
  2. 結果: 統計的に極めて有意な結果が得られ、経済理論(ケインズ型消費関数)とも整合的でした。

【決定版】消費モデル式

① 長期均衡式(あるべき消費水準)

C*t = 7700 + 0.58 × (Y_t – T_t)

解釈: 長期的には、可処分所得が1兆円増えると、消費は5,800億円増える(限界消費性向)。

② 短期変動式(毎期の変化)

ΔCt = 105 + 0.49×Δ (Y_t – T_t) – 0.14×(Ct-1 – C*t-1)

解釈:

  • 短期消費性向 (0.49): 増税や給付金などで手取りが変わった瞬間、その約半分が消費変化に直結する。
  • ECM項 (-0.14): 過去に消費しすぎていた(または節約しすぎていた)場合、毎期**14%**のスピードで適正水準に戻ろうとする(平均回帰)。

補足:tについて

  • tとは時間(time)ということです。
  • t=2025の場合、C2025みたいな表記になります。
  • Ct-1は一期前のデータということになり、C2024みたいな意味になります

補足:ΔとC*について

  • Δ(デルタ)は差分(ズレ)を意味し、一期前のデータからどれだけ進んだかを表します。
  • アスタリスク*は理論値を意味します。計算すると理論的な値になるということです。
  • 理論的を長期均衡ターゲットとGeminiが呼んでます

3. 設備投資関数の推定と調整 (I)

投資は「GDP(需要)」と「金利(コスト)」に依存すると仮定しました。

分析プロセスと課題

  1. 統計結果: 分析の結果、短期モデルのGDPの係数は有意でしたが、金利の係数は統計的に弱い。一方で、長期モデルではGDPの係数が有意ではなく、金利の係数は有意でした。また、投資データ特有の強い「慣性(自己相関)」が見られました。
  2. ゲーム化への課題: そのまま実装すると「利下げしても投資がほとんど増えない(不況の力が強すぎる)」ため、政策シミュレーションゲームとしてのダイナミズムに欠けることが判明しました。

【決定版】設備投資モデル式(ゲーム実装用)

① 長期均衡式

I_t = 100000 + 0.03×Y_t – 1194×r_t

解釈: 長期的には、金利が1%増えると、投資は1,194億円減る。

② 短期変動式

I_t = -177 + 0.23 × ΔY_t – 48×Δr_t – 0.04 ECM + 0.29×ΔI_t-1

解釈:

  • 金利感応度: 利下げ(例: -0.5%)を行うと、即座に大きな投資押し上げ効果 (+25) が発生
  • 慣性項 (+0.29): 前期の投資の勢いが次期にも続く(設備投資の粘着性)。

4. シミュレーションシステムの構築

推定・調整した2つの関数を、マクロ経済の恒等式で統合し、時間を進めるエンジンを作成しました。

アルゴリズムの流れ

  1. 政策決定 (Input): プレイヤーが T(税率)、 r(金利変化)、G(政府支出額)を入力。
  2. 期待値の計算: 消費・投資それぞれの「長期均衡ターゲット (C*, I*)」と「現在のギャップ (ECM)」を計算。
  3. 自律変動の計算: 政策変更とECM項に基づき、GDP変化以外の要因による変動分(C_auto, I_auto)を算出。
  4. 乗数効果の計算 (Multiplier): 以下の連立方程式を解き、GDPの変動額を確定。Y = 1/1 – c – i × (自律変動ショック + Δ G)
  5. ストック更新:
    • GDP_new = GDP_old + ΔY
    • 国債残高の更新: Debt_new = Debt_old + (G_new – T_new)

補足:やってること

  • 1でプレイヤーが数字を入れ、今期の政策を決めます。
  • 2~4でマクロ経済学での方程式を解いています。
  • 5で予想データ(new)を生成します。国債残高はまだ導入するか迷っていますが、ゲームの指標として一応計算しています。

5. 結果の可視化 (Output)

シミュレーション結果を直感的に把握できる「経済コックピット」を実装しました。

特徴

  • 2×2 画面レイアウト:
    • 左上 (GDP): 経済全体の規模。
    • 右上 (政策): 税収と金利の推移(操作履歴)。
    • 左下 (民需): 消費と投資の動き(アクセルとブレーキ)。
    • 右下 (財政): 国債残高と対GDP比を表示。「ワニの口」のように開いていく赤字を可視化。

補足:右下の国債残高について

  • どうがんばっても国債残高が増えまくってしまうので、この指標は後々削除する予定です。
  • 他には、金利を下げても投資が増えない(GDPの影響が強すぎるため)のですが、日本らしいと思うのでそのままにします。

まとめ

このモデルは、「消費のECMモデル(統計的リアリティ)」「投資の調整モデル(ゲーム的ダイナミズム)」を組み合わせることで、「経済学的に正しい挙動をしつつ、プレイヤーの政策決定が明確に反映される」シミュレーターとなっています。

特に、「減税による好景気」「それに伴う財政悪化(国債急増)」のトレードオフが可視化されており、財政運営の難しさを体験できる教育的ツールとして完成しました。

感想:誤差修正モデルを軸にこれからは、経済ショックが起きた際に面白みをもたせる、であったり、誤差項によるランダム性を持たせることでパターン化させない、であったり、目標指数(今考えているのはインフレ率、GDP成長率など)を導入することでゲームのゴールを用意する、であったりを考えています。

誤差修正モデルを使っても良いのかなと思うのですが、2, 3個のGeminiとのチャットで同じことを聞くと「ぜったい誤差修正モデルをつかうべきです」と言われたので採用をしています。理論の勉強を頑張らなければ。ちなみに短期と長期という言葉は勝手に私が使っていますので、専門の人が見ると怒られると思っています。

最後にモデルの推定結果をお届けします。そこそこいい結果です。

長期の消費関数、DW値が悪い(2を超えない)ので、短期モデルを用意。dispo_incomeが可処分所得(Y-T)です。

短期の消費関数です。ecm_lag1が[C_t-1 – C*t-1]のことです。

長期の投資関数です。決定係数が低いですが、時系列データではこんなもんかなと思ってます。金利をlong_rateとしています。

短期の投資関数です。GDPとrの有意かどうかが、長期と短期で異なるのが面白いですね。短期ではGDPが効いてくるのに対して、長期ではじわじわと金利が効いてきます。

最後の最後に、私の推しアーティストがThe first takeにでていて嬉しいので共有します。シルエットが人気で嬉しい。

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